産前・産後はなぜむくむの?すぐにできるケア方法とは?

「妊娠したら急に足がむくむようになった」「出産してもむくみが治らない!」

こんなお悩みを抱えているプレママさんやママさんは多いのではないでしょうか?

産前・産後のむくみは一般的なむくみとは異なり、「赤ちゃんを無事に出産するために必要な体の変化」の表れでもあります。

しかし、そうは言ってもむくみを放置すると、体型が崩れたり痛みや腫れを引き起こす可能性もあるので、できるだけケアしたいものですよね。

そこで、この記事では産前・産後のむくみの原因と対策について、わかりやすくご紹介します。

 

「むくみ」とは?

人間の体の60%は水分と言われており、その内の20%は全身の血液やリンパの流れに沿って全身を巡り、細胞の間を行き来しています。

そして、最終的には不要な水分が体外へ排出される、というのが正常な体の仕組みです。

しかし、何らかの原因で血液やリンパの流れが滞ってしまうと、細胞の間に過剰な水分が溜まってしまいます

これこそが、多くの女性を悩ませているむくみの正体なのです。

 

妊娠中・産後はなぜむくむ?

妊娠中だけでなく、産後もむくみに悩まされるママさんは多いです。

しかし、一言でむくみといっても、妊娠中と産後ではその原因が異なることも。

まずは、妊娠中と産後、それぞれのむくみの原因を見ていきましょう。

 

妊娠中にむくむ原因

妊娠中のマイナートラブルとして代表的なむくみ。

妊婦健診でも下肢のむくみはチェックされるほど、妊婦にとってむくみは切っても切り離せない悩みです

しかし、そもそもなぜ妊娠中はむくむのでしょうか?

実は、その原因は複数あると考えられています。

1つ目は、妊娠中期~後期になると子宮が大きくなり、血流を圧迫するため。

心臓から巡った血流が下肢まで届きにくくなるので、どうしても下半身にむくみが生じやすくなってしまうのです。

2つ目は、赤ちゃんをお腹の中で育てるために、体内の水分量を増加させるホルモンの作用によるもの。

これは正常に赤ちゃんを育てるためには必要なことなので、妊娠前と摂取する水分量に変化がなくてもむくみやすくなってしまいます。

3つ目は、塩分の過剰摂取によるもの。

妊娠するとジャンクフードやインスタント食品などを食べたくなる人も多いのではないでしょうか?

こうした食品は塩分を多く含んでいるので、体内の塩分を薄めようとして水分が溜まりやすくなると考えられています。

 

産後むくみの原因

出産して妊娠中のむくみから解放された!と思いきや、産後のむくみに苦しむ人も多いですよね。

産後のむくみの原因は「分娩による一時的なむくみ」「日常生活からくるむくみ」の2つがあります。

赤ちゃんを育てるため、妊娠中にため込まれた羊水などを含む水分は、分娩時一気に体外へ出ていきます。

出血もするので、一時的に体内の水分バランスは大きく崩れることに。

こうした水分・血液量の減少を補うべく、体が水分を溜めこもうとするので産後急激にむくみやすくなるのです。

産後3週間もすれば体内の水分や血液量も通常のバランスに戻るとされているので、産後の一時的なむくみは3週間程度で和らぐとされています。

もう1つの「日常生活からくるむくみ」というのは、育児による寝不足や運動不足、同じ姿勢での授乳などの生活習慣によりひきこされるもの。

体を動かすことが少なくなると、血流は滞りやすくなりますし、慢性的な寝不足が続くとポンプの役割を果たしている心臓の働きも低下します。

しかし、産後は慣れない育児に追われて、どうしても体を動かしたり、ぐっすり眠ったりする機会が作りにくいもの。

その結果、ずるずると産後のむくみが慢性化してしまうのです。

 

妊娠中のむくみ解消法

お腹が大きくなったり、ホルモンが変化がしたりというのは、自分ではどうにもできないことですが、つらいむくみを少しでもケアしたいですよね。

そこで、妊娠中のむくみ解消に役立つ方法をいくつかご紹介します。

①足を高くして休む

妊娠中はどうしても下半身がむくみがち。

そこで、一休みする時や就寝時にひざ下に畳んだタオルやクッションを置いて、少し足を高くして休むことで、下半身の血液が心臓に戻りやすくなり、むくみの解消につながります。

②着圧ソックスを履く

きつすぎず、緩すぎない程度の着圧ソックスを履くことは、妊娠中のむくみ対策として効果的です。

市販されているものでも構わないので、履ける場合は長時間の使用を避けて活用してみましょう。

③塩分を避けてカリウムを摂取する

過剰な塩分はむくみの原因になるので、ジャンクフードなどはなるべく避けて、減塩を心がけましょう。

カリウムという栄養素は塩分をスムーズに体外へ排出してくれる効果があるので、積極的に食事に取り入れてみてください。

バナナやキノコ、トマトジュースなどにカリウムは豊富に含まれています。

④適度な運動やストレッチ

血流をよくするためには、体を動かすことが大切です。

安定期に入り、医師から許可をもらえれば、マタニティヨガやストレッチ、ウォーキングなどを取り入れて適度に体を動かす機会を作ることもむくみ対策に繋がります。

しかし、お腹が張ったり貧血気味など、少しでも体調に不安がある時は無理をせず、休養しましょう。

⑤マッサージ

マッサージも妊娠中のむくみには効果的です。血流が滞っている足の末端から心臓の方向に流すようにマッサージすると、むくみの解消に役立つと言われています。

ただ、むくみをなくそうと強くツボを押したり皮膚をこすったりすると、思わぬ刺激を与えることになるので、優しくさするように足の付け根に向かって下肢をマッサージしましょう。

 

産後のむくみ解消法

産後のむくみの多くは一時的なことが多いですが、見た目も気になりますし、痛みや腫れが出るほどひどくなるケースもあります。

そこで、産後のむくみに効果的な解消法をいくつかご紹介します。

①横になって休む

「え?こんなこと?」と思われそうですが、産後は赤ちゃんを守ろうと興奮状態が続いているので、気付いたらほとんど横にならずお世話をしていたというママは多いはず。

だからこそ、意識的に横になって休み、体が回復する時間を取りましょう。

この時に、足の下にクッションを入れて高くしたり、オットマンを活用したりしながら、下半身に血流が滞らないようにすると、むくみ解消に効果的です。

また、座って授乳する時に無理な姿勢が続くというのもむくみの原因になります。授乳クッションを使ったり抱き方を変えたりして楽な姿勢で授乳するよう工夫しましょう。

②塩分摂取を控えめに

妊娠中に体重管理をしていたママ達も、産後は忙しい育児と相まって偏った食事内容になりがち。

ついつい楽なインスタント食品や惣菜などに手が伸びてしまいますが、こうした食生活が続くと塩分摂取量が過剰になり、妊娠中と同じくむくみの原因になってしまいます。

むくみを解消したいのであれば、塩分摂取量を控えめにして、カリウムを含む食品を意識的に摂取するようにしましょう。

③産褥体操をする

出産直後は交通事故に遭ったのと同じくらいのダメージを体が受けているため、なかなか思ったような運動はできません。

しかし、産後すぐに始められる産褥体操であれば、体に負荷をかけすぎることなく、緩んだ骨盤周りの筋肉や骨盤底筋を鍛えながら、全身の血の巡りをよくすることができます。

体を動かすことによるリラックス効果も期待できるのでおすすめです。

 

ママ向けサービスを活用しよう!

妊娠中・産後のむくみについて、その原因と解消方法をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

一時的なむくみとは言っても、そのまま慢性化してしまうと、痛みが出たりボディラインが崩れてしまったりするため、ママになっても美しくありたい女性にとってむくみは大敵です。

しかし、妊娠中はまだしも、産後は生まれてきた赤ちゃんのお世話が生活の主軸になるため、なかなか自分のケアに時間をとることは難しいですよね。

そんな時は、思い切って産後ママのための外部サービスを使ってみるという方法もおすすめ。

中でも、産後ヘルパー株式会社では産後ママケアプログラムとして、産後体操や産後の脚ケアサービスなど、育児で疲れたママを癒してくれるサービスが豊富に用意されています。

産後ケアの専門知識と技術を習得したスタッフが自宅に来てくれるので、赤ちゃんと一緒にむくみ解消に繋がるプログラムを受けることができるというのが魅力です。

気になる方は、ぜひ一度チェックしてみてください。

 

まとめ

妊娠、出産を経ても、女性であればいつまでも美しく、綺麗でありたいと願うもの。

そんな女性にとって、見た目や気分も台無しにしてしまう「むくみ」は1日でも早く解消したい悩みです。

特に、妊娠中や産後のむくみはホルモンなどの影響により、どうしようもならないことが多いですが、正しくケアをすればした分だけの効果も期待できます。

より美しく健康的なマタニティ・ママライフを過ごすためにも、ご自身の体の状態やむくみの原因に合わせて、使えるサービスなどを上手く活用しながらむくみケアを実践してみてはいかがでしょうか?

 

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