おなかが大きくなる喜びの半面、大きくなると悩まされる妊娠線。
一度妊娠線ができてしまうと消すのが難しいため、妊娠線ができないか不安に思う方も多いはず。

妊娠線はできる前から予防ケアをする必要があり、妊娠線ができる原因を知っておくと正しいケアをすることができます。

この記事では妊娠線が出来る原因と正しいケア方法をご紹介します。

妊娠線とは

妊娠線とは、妊娠に伴い体重が増加し、体型が急激に変化することでできてしまう赤紫色の線のことです。

体型が急激に変化すると、皮膚が引っ張られ、皮下組織や真皮が断裂することで亀裂が生じます。
おなかにできるものが一般的によく知られていますが、皮下脂肪がつきやすいバストやお尻、太ももなど、おなか以外の部位にできることもあります。

また、妊娠線は急激に体重増加する時期にできやすいと言われていますが、おなかが大きくなり始める安定期（妊娠5か月ごろ）から妊娠線ができ始める人もいれば、分娩時に妊娠線ができるという人もいます。
もともとの体型やおなかが大きくなるスピードも個人差があるため、妊娠線ができるタイミングも個人差があります。

妊娠線ができる原因

妊娠線ができる原因は以下の要因があると言われています。

• 急激な体重増加
• 乾燥する時期や乾燥肌の人
• ホルモン分泌
• 経産婦さん

妊娠線は皮下組織が断裂してできてしまうため、肌の乾燥と大きく関係しています。
乾燥した手や指先がひび割れを起こしたり、切れやすくなるように、乾燥は肌の柔軟性を低下させます。

また、「グルココルチコイド」というホルモンの分泌量が増えることで、コラーゲンが作られにくくなります。
コラーゲンの低下も肌の柔軟性を低下させる要因になりますので、妊娠線と大きな原因となります。

経産婦さんは過去の妊娠で皮膚が弱まっています。
過去の妊娠で妊娠線ができた方はもちろんですが、過去にできなかったとしても油断は禁物。
経産婦さんは皮膚自体が過去の妊娠で薄く伸びやすい状態になってしまっているため、入念なケアが重要なのです。

妊娠線の予防法

妊娠線ができる原因を踏まえてできる予防方法は3つあります。

1. 急激な体重増加をおさえて緩やかな体重増加に
2. 乾燥を防ぐボディーケア
3. リラックスできる環境・習慣作り

ここからは1つずつ解説します。

1. 急激な体重増加をおさえて緩やかな体重増加に

急激な体重増加による体型変化が妊娠線を引き起こす要因です。
つわりが緩和されやすい安定期ごろになると、食欲が出て食べ過ぎてしまうこともあるかもしれません。

緩やかに体重増加をするようにバランスの良い食事や適度な運動を心掛けましょう。
ただし体重増加を心配しすぎて過度な食事制限をするのではなく、栄養バランスを考慮して食事をしましょう。
また、妊娠時にハードな運動は難しいため、マタニティーヨガなど体に負荷の少ない運動を選びましょう。

体調が良くない時は無理して運動をする必要はありませんので、ご自身の体の調子に合わせて無理なく適度な運動を心がけます。
私自身、つわりが落ち着ていから、マタニティーヨガに週1度通っていました。
おかげで急激な体重増加を抑えることができましたよ。

2. 乾燥を防ぐボディーケア

妊娠線は肌の乾燥でも引き起こされますので、保湿ケアでうるおいを補給し肌の柔軟性を維持する必要があります。

肌のうるおいを補給し肌の弾力・柔軟性を維持するためには保湿クリームや保湿オイルを利用します。
妊娠線ケアのボディー用品から、出産後に赤ちゃんと一緒に使えるものまで幅広くあります。

また、つわりが大変な方でも使える無香のものもありますので、お気に入りの一品を見つけると毎日のケアも楽しくなりますよ。
お風呂上がりのボディケアが最も効果的ですが、時間や気持ちに余裕があれば朝にもケアすると、より保湿効果を保つことができます。

3. リラックスできる環境・習慣作り

妊娠線ができてしまう原因として、肌の柔軟性を低下させるホルモン分泌が影響しています。

実はこのホルモンはストレスを感じると多く分泌されてしまいます。
慣れないマタニティライフは嬉しい反面、不安や心配なことも多く、ストレスを感じる場面は少なくありません。

なるべくストレスを感じないように心がけたり、ストレスを溜めないようにするために、ボディケアの一環でボディーマッサージを取り入れてみるのもおすすめです。

ボディーマッサージをする際には力を入れず、おなかの中の可愛い赤ちゃんを思って優しくマッサージするようにしましょう。
赤ちゃんを思うと気持ちが落ち着き、リラックスすることができます。

妊娠線予防のケア方法まとめ

この記事では妊娠線の原因と予防方法を解説しました。

妊娠線は急激な体重増加や乾燥、ホルモン分泌によって引き起こされてしまいます。
体重増加をなるべく緩やかにし、乾燥予防のボディケア用品を使ってケアをすることがおすすめです。

また、ホルモン分泌をおさえるためにリラックスしてマタニティ期を過ごしましょう。

セルフケアでは妊娠線を完全に消すことは難しいのが現状ですので、できる前から予防をすることが重要です。
妊娠線予防をしっかり行うことで、マタニティ期もママになってもキレイを保ちましょう。

妊娠線や出産後体や心の悩みは産後ヘルパーのような産後ケアサービスに頼るのもおすすめ。
産後ヘルパーでは実際に出産を経験したママが手厚くママのケアをしてくれますよ。